Y様専用非加熱ルビー&ローズカットダイヤモンドクロスオーバートリロジーリング

SOLD OUT

時代　1920年頃
素材　非加熱ルビー、ダイヤモンド、18kゴールド、
非加熱ルビーの枠のみプラチナ
サイズ　15号
ルビーサイズ　約5mm×4mm
ダイヤモンド　約2.8mm


アームから台座に向けてしなやかに流れる曲線に包み込まれるようにして美しい宝石がセットされたクロスオーバーのトリロジーリング。

地球内部のエネルギーをそのまま閉じ込めたかのような魅力的なひと品です。

鮮烈なまでのビビットなピンク色が魅惑的な非加熱ルビーを中央にセットしその両隣には野薔薇を思わす小さな佇まいのローズカットダイヤモンドがセットされています。石は全て爪止めではなくルース１つ１つを囲う覆輪留めという技法でセットされている所も素敵ですね。

ビビットなピンク色とは対照的な落ち着きのあるどちらかと言うとブラウン色にほんのり色づいた約2.8mmのダイヤモンドのカラーがかえって全体の美しさを引き立てている様に思います。
ちょっとした名脇役ですね。笑。

約5mmのルビーは、そこまで大きくありませんが、
大きさ以上の存在感があります。
角度を変えるたび石底から一切混じりけのないピンク色のモザイクが強く照り返し、
それが自然のままの貴重な存在である事を同時に思うと、胸が熱くなります。
非加熱の石は本当にごくごく僅かな存在なのです。

ルビーがどうして希少なのか？それはコランダムに不純物としてわずか1%くらいのクロムが入ることで、ルビーになるのです。 コランダムに不純物として適度にクロムが含まれるということはめったに起きないので、ルビーはとても希少な宝石として価値があるのですよ。

色々なカラーストーンがある中で、希少性が極めて高いカラーストーンでもあるルビー、このことはサザビーズやクリスティーズといったオークション会社が開催するジュエリーオークションをみてもよくわかりますが、主催者はオークション開催の前に、オークション・カタログを作りますが、それらをみますとどのオークションでも、赤いルビーの掲載は数点にすぎないことがわかります。
このことからもルビーが他の4大宝石のサファイアやエメラルド、ダイヤモンドなど比べ、その希少性において、抜きんでた存在だということがわかります。

そして、アンティークジュエリー＝非加熱と思いがちですが、アンティークジュエリーだからといって全てが非加熱というわけではなく、エンハンスメントは古くから行われた処理ですから、アンティークジュエリーでも非加熱の物とそうでない物があり、厳密には鑑定機関に調べてもらうしかないのです。逆にいいますと、エンハンスメント処理をされているからアンティークではない、という事も違うわけなのです。エンハンスメントについては、いつかブログでお話ししたいと考えてます。

人生の過去と未来と現在を現すトリロジーリング。
しかも非加熱ルビーだなんて嬉しくなりますね。

この時代らしい流れるような曲線につつまれながらも、シンプルな雰囲気は来たるモダンエイジも予感させ、わかる方にはわかって頂ける、面白いひと品です。

現代のリングですとこれ見よがしな物がほとんどですが、こちらは一切装飾のないシンプルなつくりですからさりげなくお召しになれる美しいリングではないでしょうか。

※ ルビーはキズなどもない美しい状態ですが、100年程前の古いお品物ですので、現行品の様な完璧な物をお求めになりたい方はお控え頂きたく存じます。m(_ _)m

※ 写真と実物ではサイズ感が違いますのであらかじめ上に記載のサイズをくれぐれもご確認下さい。
写真は拡大して撮っております。