H様専用です。

SOLD OUT

H様専用です。
よろしくお願い致します。

時代　1908〜1927年　モスクワ
ロシアのココシニクの刻印
素材　ダイヤモンド、14kゴールド、シルバー
ダイヤモンドサイズ　
約　4mm×3.6mm
約　4mm×3.3mm
トップのダイヤモンド　約2.5mm
キンポウゲ　約6mm
上下トータル　約9.6mm

大小4粒のオールドマインカットダイヤモンドが耳元で煌めくロシアンピアス。

アンティークジュエリーの中でも特に玄人が好むのがロシアンジュエリーではないでしょうか。
ソビエト時代の物でなくロマノフ王朝時代のロシアンジュエリーはなかなか見つからない、たとえ見つかっても高額で手が出せない物ばかり、、、。涙
ロシアンアンティークジュエリーはなかなか手に入らない幻のような存在なのです。

ロシア革命前、そして1917年のロマノフ朝終焉、その後のソビエト連邦の成立（1917年 - 1922年）この3つの移行期間に用いられた事を示す刻印のついたこちらのピアス。怒涛の歴史の狭間！そして今自分の元にある事にドキドキしてしまいます。
巡り巡って日本にやってきてくれたピアスに思わず胸が熱くなるのはアンティーク好きならわかって頂けますよね。笑

名門貴族ミハイル・ロマノフによって1613年に開かれたロマノフ朝は、
1917年3月、その歴史に幕を閉じました。約300年続いた王朝の最後の皇帝ニコライ2世。民衆が蜂起し皇帝の座を追われたのです。
以後、社会主義国家のソヴィエト連邦が建設されました。

それぞれ直径約4mm程のオールドマインカットダイヤモンドは大きさとしては小ぶりですが、キンポウゲ(バターカップ)をかたどったシルバーの台座にセットされ、カケもなく肉眼でわかるような目立つキズやインクルージョンもない美しい姿で上品に輝いてくれます。

ダイヤモンドの中心部に穴が開いているように見える、真丸おめめは、オールドカットの特徴でもあるキュレットをカットしていることによるもので、一つはその特徴がはっきり出ていて、もう一つは一つに比べるとキュレットのカットが小さめなのがお写真でもわかるかと思います。正にハンドカットならではのアンティークらしいダイヤモンドがセットされていて、オールドヨーロピアンカットの正統派な雰囲気とはちがう、
コロンとした厚みのあるクッションシェープは今の物とは違いとても魅力的ですね。おそらくロシアンダイヤモンドであろうと思われるダイヤモンド、ハンドカットによるゴツゴツとしたファセットに光が当たると虹色の柔らかな輝きが煌めき、お顔周りを明るくしてくれそうです。

西ヨーロッパとは比べ物にならないほど、ロシアは特権階級以外のほとんどが貧しい暮らしをしていて、贅沢な生活を満喫していた特権階級は、西ヨーロッパ以上に贅沢な素材や品質にこだわり、
特権階級のために、多くの優れた職人が素晴らしいジュエリーを作っていたのでした。

確かに考えてみますと、みんなが平等で、お金持ちなどいない貧富の差のない国では、競って美しいジュエリーを作る事は出来きないですよね。社会主義国家となってしまってからのロシアのジュエリーにはそれ以前までの貴族的な雰囲気を感じる事が出来ないのも事実です。

フランスのアンティークダイヤモンドピアスはお持ちの方も多いとおもいますが、インペリアルロシアの物をお探し中の方は是非滅多に出ませんのでコレクションの一つに加えてみませんか。

写真では伝わりにくいですが、過ごした数だけの懐の深さを感じる、煌びやかとは違う、侘び寂びのような静かに物語る”美”が宿ってます。

※マークの解説
1908〜1927年の右向きのココシニク（帽子をかぶった女性）です。
56 zolotnikは地金の素材が14kである事を示します。
1番下の三角形(ギリシャ文字で、デルタと読みます)はMoskvaモスクワのアセイマークです。
こちらのアセイマークは1729年から1954年まで使用されました。ロシアのアセイマークの中で1番の歴史があります。
1番下のアルファベットMHは工房のサインです。

※クーポンご利用できますように、2分割でページをお作りし、出品致しますのでご連絡をお待ち致しております。

※ 写真と実物ではサイズ感が違いますのであらかじめ上に記載のサイズをご確認下さい。

※ 100年以上前の古いお品物ですので、現行品の様な完璧な物をお求めになりたい方はお控え頂きたく存じます。m(_ _)m
アンティーク品特有の風合いとして感じていただける方のご購入をお願い致しております。m(_ _)m
レバーバックの為、長持ちさせる為にも丁寧に扱って頂ける方にお願い致したく存じます。