エトルスカンリバイバルヴィクトリアンリング

時代　19世紀後半
素材　天然パール、9kゴールド
サイズ　10号(22号でしたがあまりにも大きく、10号にお直しをしました。)
フェイス直径　17mm

1870年頃にイタリアで発見された遺跡から出土した古代の金細工の美しさに感銘をうけたジュエリー作家がそれを再現しようと、インスピレーションを受け誕生したスタイルのジュエリーをエトルスカンリバイバルといい、あらたにヴィクトリアンスタイルとして定着したこちらのリング。19世紀後半のヨーロッパでは、上流階級の間で考古学風のジュエリーが流行したのでした。

美しい金細工の中心に小さなハーフパールがひっそりと佇み、ゴールド一色の中でシルキーなクリーム色はたとえ小さくともあるのと無いのでリングの印象も違った事でしょう。ゴールドの煌めきの中で上品な静けさを演出してくれているように感じます。

古代埋蔵品を思わせる、プリミティブな空気感が漂うリング、金細工も古代風のパティナやツイストロープのような撚線が美しい仕上がりです。

こちらのリング、アームの内側の刻印を見ると、
9ct PLAT となっていますね。
え？プラチナ？と疑問になりますよね。
プラチナをどこに使っているの？って。
そしてフェイス裏にも消えかけた刻印があるのがわかります。
つまりこちらはおそらくオリジナルはピンブローチで、ピンブローチはなかなか使用しない為に、後世にリングにしたのでは？と推測します。
アームはオリジナルではゴールドとプラチナのリングについていたのでしょうね。
なんともユニークで大らかさを感じませんか。
こういうアンティークジュエリーの不規則さが大好きです。
(そもそも堅苦しい日本社会が苦手な私にとって、こういう臨機応変さ、たまらなく好きです。笑)

流行をこえた、その人らしい個性を引き出してくれるリングは、流行を追わない、人と違う物が好きな方に是非お迎え頂きたいひと品です。


※サイズのお直しは刻印の関係上、±5号になります。
※ サイズのお直しは¥6500、頂戴致します。
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※ 写真と実物ではサイズ感が違いますのであらかじめ上に記載のサイズをご確認下さい。

※ フェイスは140年程前、シャンクはおそらく20世紀初頭頃の古いお品になりますので、アンティーク品特有の擦れや地金の変色が裏側に見受けられますが、欠けや欠陥などはなく、状態はとても良好です。
但し現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はくれぐれもアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m

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