近代化の過程トランジションカットダイヤモンドソリテールリング

SOLD OUT

時代　20世紀初頭
素材　ダイヤモンド、18金、プラチナ
サイズ　12号
ダイヤモンド　約4.4mm
高さ　約6mm

イエローゴールドのシャンクから徐々にふっくらと蕾が開くように上がった丸くコロンとしたフェイスの頂点に恭しくセットされた一粒のダイヤモンドソリテールリングのご紹介です。

こちらのリングですが実に凝った作りとなっていて、アンティークジュエリーの美しいデザインセンスを改めて感じて頂ける素晴らしいひと品です。

イエローゴールドの台座のギャラリーに施された職人さんの力強い手彫り感溢れる透し彫り、なんと下から上にみると♡、逆に上から下にみると♤になっているのです。
まるでトランプみたい。笑
職人さんのユーモアセンスに感謝！

そしてその台座の上にはプラチナの6枚の花びらを、そのそれぞれには6石のローズカットダイヤモンドがセットされ、煌めきに華を添えています。

花びらの間から天に向かうようにのびた爪の先に厚みたっぷりの無色透明(写真ですとわかりづらいですが、無色透明です。)のダイヤモンドがセットされています。カケもなく目立つキズもありません。
爪と爪の間からその厚みがわかって頂けるとおもいますが、指を横にして覗くとワクワクしちゃいます。笑


ダイヤモンドのカットはブリリアントカットへと移行していく過程のトランジションカットの物とわかります。

カットの近代化！を感じますね。

トランジションカットって何？と聞き慣れないカッティングだわ？と思われる方もいらっしゃると思います。

オールドマイン→オールドヨーロピアン→ブリリアント、大まかに分けるとカットの進化はこのような流れとなるのですが、その過程には実はカッターさんが新しいプロポーションにチャレンジした進化の過程のカッティングがあったのです。カッターさんは絶えず素晴らしいカットを考案する為に努力を重ねてきたのですね。

何事もそうですが、新しい開発は1日で急に出来上がるものでなく、研究に研究を重ねて出来上がりますよね。

つまり当時の最先端カッティングといっても過言ではないひと品です。

オールドヨーロピアンとの決定的な違いはキュレットにあります。オールドヨーロピアンはダイヤモンドを覗いた時にキュレットを切った跡の"おめめ"つまり黒いポッチが見えますが、ブリリアントカットへの移り変わりの過程においては、キュレットをほんの少し切り落とした物や全く切り落とさない物とあり、クラウン（ダイヤモンドの上部）に厚みがなくテーブルが広い等の、ブリリアンカットにつながっていく特徴が出ています。きっと職人さんが次なる新たなカッティングを探るべく色々試したのですね。

そう思いますと、改めて、オールド ヨーロピアン カットは、現代のブリリアントカットの最後のステップではなかったという事がわかってきますね！


こういう個性的なデザインのダイヤモンドソリテールリングってそう簡単には見つかりません。ソリテールはシンプルなデザインの物が多くありますが、こうした凝ったデザインの物は比較的少ないので、人とは違う貴女らしい何かをお探しの方に是非オススメしたいひと品です。

６日前のリールに動画があります。
オパールクラスターリングやエタニティーリング、スリーストーンと一緒に写ってます。
左手薬指にしてます。
美しさを動画で見て下さい。

※ サイズのお直し無料です。

※ 写真と実物ではサイズ感が違いますのであらかじめ上に記載のサイズをご確認下さい。

※ 100年程前の古いお品になりますので、経年によるアンティーク品特有の微小なスレなどルーペで見てわかる程度にございます。欠けや欠陥などはなく、全体的にみて状態はとても良好です。
但しアンティークのお品であることをご理解のうえご注文お願いいたします。
アンティーク品に対して現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m


※ 初めての方のお取り置きは致しておりませんのでご了承下さいませ。

※当店の商品（アンティーク）は、新しく作られる量産品と異なり、経年変化によるキズ、変色、汚れなどは欠陥にあたりません。また、アンティークの年代や素材の純度等は、ディーラーからの情報、デザイン、素材、構造、刻印等から推測されたものであり、あくまでも目安としてお考え下さい。