ピンクサファイア　スパニッシュモデルニズモスネークリング

SOLD OUT

時代　モデルニズモ(1900年頃)
素材　ピンクサファイア、14金
サイズ　14号
サファイアサイズ　3.8×5.6mm
フェイスサイズ　幅約15mm
総重量　7g


スペイン在住の美術商である父がバルセロナで見つけたモデルニズモのリングです。

キラキラ艶々の14金ゴールの2匹の蛇、
まるで夫婦のように中心の卵に見立てたピンクサファイアを守っているかのようなデザイン、幸福の神蛇 とでもいいましょうか、ただならね存在感が神秘的なひと品です。

蛇をジュエリーのモチーフとして積極的に取り入れたのが時のファッションリーダーとしてお馴染みのヴィクトリア女王であった事はご存知の方もいらっしゃると思いますが、ヴィクトリア女王の結婚に際して、女王はエメラルドのついたゴールドのスネークリングを婚約指輪として選んだ事は有名な話ですよね。

蛇というと、なんだか不気味と思う方も沢山いらっしゃると思いますが、
イギリスでは巻きつく蛇は"永遠の愛"の象徴でもあり、蛇は脱皮することから、再生力、生命力、不死、豊穣のシンボルとして崇められていた事もあり、ファッションリーダーだったヴィクトリア女王を真似して、スネークリングを贈る人がその当時増えたといいます。

うねる曲線で2匹の蛇をアームに見立て、表面にはスネイクスキンのテクスチャーまで表現され、うねる曲線でモデルニズモらしい表現を蛇を使って示した美しいひと品だと思います。

モデルニズモとは、スペインのバルセロナを中心としたカタルーニャ地方で19世紀末から20世紀初頭に流行した、フランスのアール・ヌーボーと類似した芸術様式をいいます。おそらく知らない人はいないと思いますが、アントニオガウディのサグラダファミリアが正にモデルニズモの最高峰ですね。

おそらく万人受けするタイプのリングではないと思います。まずモチーフが2匹の蛇である事、アームに絡み合う胴体の曲線、テクスチャーといい、漫画のような可愛い蛇ちゃんとは違い、デカダンス的な芸術の美しさがあります。
ある意味、美しいという対義語の言葉にもあるグロテスクともいえます。

グロテスクにおける美しさというのは気持ち悪さを快感に変えることであり、いわゆるマイナスの感情も何らかの方法でプラスの感情に変化するという事です。
なかなかそういう複雑な感情ってないですよね。。。(･･;)
正に19世紀末芸術の退廃的な美を追求する事なのです。

とは言ってもさすがモデルニズモ、中心のピンクサファイアの可愛らしい事。そして小さなお顔も可愛らしい事。冬のピンクの花、シクラメンのようにしっかりとしたピンク色のサファイアが美しく、目立つキズもございません。

サイズ直しも出来ませんし、なかなかお嫁行きが難しい子かもしれませんが、何卒よろしくお願い致します。

※アームにかけてもスネイクスキン模様があり、中心内側に刻印がありますので、サイズ直しは±2号は出来ますが、刻印が消えてしまいます。

※ 写真と実物ではサイズ感が違います。あらかじめ上に記載のサイズを必ずご確認下さい。

※ 100年以上前の古いお品になりますので、経年によるアンティーク品特有の微小なスレなどルーペで見てわかる程度にございます。欠けや欠陥などはなく、全体的にみて状態はとても良好です。
但しアンティークのお品であることをご理解のうえご注文お願いいたします。
アンティーク品に対して現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m


※ 初めての方のお取り置きは致しておりませんのでご了承下さいませ。

※当店の商品（アンティーク）は、新しく作られる量産品と異なり、経年変化によるキズ、変色、汚れなどは欠陥にあたりません。また、アンティークの年代や素材の純度等は、ディーラーからの情報、デザイン、素材、構造、刻印等から推測されたものであり、あくまでも目安としてお考え下さい。