カボションカットサファイア＆ステップカットサファイア　オールドカットダイヤモンドリング

SOLD OUT

時代　19世紀後半頃
素材　サファイア、ダイヤモンド、18金
サイズ　12号
フェイスサイズ　約20mm×14mm
サファイアサイズ　約5.5mm
重さ　約5.5g

くっきりとしたロイヤルブルーカラーの深み、しっかりとした厚み、とろりと透明感のあるカボションカットサファイアが中心におかれた、デザイン的にも魅力的過ぎる、とっておきのひと品のご紹介です。

先にくるアールデコ時代を先取りしたデザインのリングは、刻印をみると、ETという文字が刻印されていますね。
それでわかる事は、金位を示す意味をもつ刻印ではなく、フランスが非 条約 国から の 輸入 した品である事をしめす刻印になります。　
ET は フランス 語 で 外国 人 を 意味 する étranger を 意味 し て い ます。
そしてこちらの刻印が使われていた期間が1864年〜1893年になりますので、こちらのリングが製作されたのはおそらく1890年代頃と思われます。

ブルーサファイアは古代の人々から神聖な石として崇拝され、中世ヨーロッパでは、天空を象徴するサファイアは神の存在に近いとされ聖職者の印として身につけられ、伝統的なイギリス王室でも、
宝飾品の多くにサファイアが用いられていますね。

そしてこちらのリングの中心に輝く、サファイアはカボションカットですが、カボションカットはファセットの光の反射に頼らない分、資質の良い宝石が必要になり、無傷で美しいサファイアでないとカボションカットには耐えられないという事ですから、こちらのリングはそれだけでもすごい価値がある事がわかりますね。

カボションカットでこれほど美しいロイヤルブルー色のサファイヤを滅多に見ることがありません。
深いブルー色に光がさすと、石の内部から青の閃光が現れ、天然石特有の美しさに引き込まれてしまい、カボションカットにしか味わう事のできない中世的な趣がなんとも素敵なのです。また、カボションカットはキズが目立ちやすいのですが、目立つキズなどなくツルツル＆プルプルとしています。

さて、こちらのリング、見どころはカボションカットサファイアだけではございません。そのデザイン性にも注目をしたいですね。
カボションサファイアを中心にステップカットサファイアが一つ一つ作られた窓枠にセットされ、アールデコの先駆けの作品のような、幾何学的なデザインは19世紀後半当時には相当斬新な事だったでしょうね。
そして台座に深く埋め込まれたダイヤモンドは大小様々のサイズですが、大きめの物はオールドマインカット、小さめの物はオールドシングルカットを使い分けて、輝きに印影をもたらし、非統一の煌めきがとっても心地よく感じるリングです。

ショルダー部分にももれなくサファイアとダイヤモンドがセットされていて、全てのフレームにミルグレインが打たれています。

なんとも不思議な魅力が詰まったリング、何処の国からフランスに来たのでしょうね？　ETは先にも述べたように非条約国からの輸入品におされたので、ブラジル、カナダ、中国、アメリカ、スペイン、エストニア、フィンランド、ハンガリー、リトアニア、ペルー、ポーランド、ロシアとなりますが、そんな事を想像しながら、空想の旅をしてみるのも楽しいですね。

一見すると大きい！と感じるリングですが、高さがなく、アームやショルダーも細身で、細やかな細工とその極めて洗練されたデザインで、大きさの数字程大きく感じない唯一無二の素晴らしいリングです。

一瞬にして目を奪われますよ。

Instagramに動画を載せましたのでご覧下さい。

※ サイズのお直しは無料です。

※銀行振込み、振込み分割希望の方はご連絡下さい。

※ 写真と実物ではサイズ感が違います。あらかじめ上に記載のサイズを必ずご確認下さい。

※ 130年程前の古いお品になりますので、経年によるアンティーク品特有の微小なスレなどルーペで見てわかる程度にございますが時代を考えても全体的にみてコンディションはとても良好です。
但しアンティークのお品であることをご理解のうえご注文お願いいたします。
アンティーク品に対して現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m


※ 初めての方のお取り置きは致しておりませんのでご了承下さいませ。

※当店の商品（アンティーク）は、新しく作られる量産品と異なり、経年変化によるキズ、変色、汚れなどは欠陥にあたりません。また、アンティークの年代や素材の純度等は、ディーラーからの情報、デザイン、素材、構造、刻印等から推測されたものであり、あくまでも目安としてお考え下さい。