K様専用エトルスカンリバイバル　シェルカメオ　エリザベス1世肖像ペンダントトップ

SOLD OUT

時代　19世紀後半頃
素材　シェル 、10金
シェルサイズ　約35×13.8mm
ペンダントサイズ　縦46.5×20mm
重さ　5g
マルカン内寸　約3mm

シェルの層を巧みに利用して、エリザベス1世の横顔が彫刻されたシェルカメオペンダントは、非常に精巧かつ美しい芸術作品と言っても過言ではない深みのある存在感を放ちます。ベースはブラウン、浮かび上がる部分は白色で構成されており、女王の立襟、パールのネックレス、頭に被ったボンネットまで精緻に表現されています。
シェルカメオの歴史は古代ローマに遡りますが、19世紀に再び流行しました。特にヴィクトリア朝時代には、美しいジュエリーとして広く愛されました。シェルカメオは、天然の貝殻の層を利用して彫刻する技法で、浮き彫りになる部分と背景部分の色の違いを活かして立体感を出します。この技法は、高度な職人技を必要とし、細部に至るまで緻密に彫り上げることで、美しい肖像や風景を表現します。

このペンダントは、19世紀後半に流行したエトルスカンリバイバルのスタイルのとっても美しい枠で覆われています。
エトルスカンリバイバルとは、古代エトルリアのデザインや技術を再現する芸術運動で、特にジュエリーや装飾品において人気を博しました。

このペンダントの枠にも、エトルスカンリバイバルの特徴的なデザインが見られます。細かい模様や粒金の装飾が施され、まるで古代の宝飾品を思わせる仕上がりです。

そして主人公のエリザベス1世は、1533年に生まれ、1603年に没したイングランドの女王です。彼女の治世は「エリザベス朝」と呼ばれ、イギリスの歴史において黄金時代とされています。文学や芸術が大いに栄え、シェイクスピアのような偉大な作家が登場したのもこの時期です。エリザベス1世は強いリーダーシップと外交手腕で知られ、イギリスを強国へと導きました。彼女は結婚せず、国の発展に尽くし、生涯独身を貫いたため、彼女はヴァージン・クイーンとも呼ばれています。
イギリスの歴史を語るのに、偉大な女王である彼女を抜きにすることはできないですね。

19世紀のアンティークジュエリーにエリザベス1世が用いられている理由は、ヴィクトリア朝時代の「エリザベサン・リバイバル」と呼ばれる歴史的な復古主義の一環です。
ヴィクトリア朝（1837年～1901年）のイギリスでは、中世やルネサンス期への関心が高まりました。特にエリザベス1世の治世は、イギリスの黄金時代と見なされ、文化、芸術、政治において非常に重要な時期とされています。エリザベス1世のイメージは、この時期のナショナリズムの象徴で、国民的誇りの源だったのです。
これらの要因が組み合わさって、19世紀のアンティークジュエリーにエリザベス1世の肖像が用いられることがあったのですね。

このペンダントは、シェルカメオの歴史と技法、エトルスカンリバイバルの美しさ、そしてエリザベス1世の強い意志と美しさを一体化させた芸術作品です。その細部にわたる精密な彫刻と美しいデザインは、どこから見ても惚れ惚れとするほどの美しさですね。

※お写真にもありますように1箇所粒金が取れてしまってます。全く気付かないくらいです。但しプライスに反映させましたのでご承知おき下さい。

※ チェーンは含まれておりません。

※ 写真と実物ではサイズ感が違います。あらかじめ上に記載のサイズを必ずご確認下さい。

※ 150年程前の古いお品になりますので、経年によるアンティーク品特有の微小なスレなどルーペで見てわかる程度にございます。カケはございません。
時代を考えても全体的にみて状態はとても良好です。
但しアンティークのお品であることをご理解のうえご注文お願いいたします。
アンティーク品に対して現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m


※ 初めての方のお取り置きは致しておりませんのでご了承下さいませ。

※当店の商品（アンティーク）は、新しく作られる量産品と異なり、経年変化によるキズ、変色、汚れなどは欠陥にあたりません。また、アンティークの年代や素材の純度等は、ディーラーからの情報、デザイン、素材、構造、刻印等から推測されたものであり、あくまでも目安としてお考え下さい。

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