Pietra dura ヴィクトリアンロケットペンダント
¥158,000 税込
残り1点
なら 手数料無料で 月々¥52,660から
別途送料がかかります。送料を確認する
時代 19世紀後半頃
素材 14金、ターコイズ、オニキス、ジャスパー、カルセドニー
マルカンを含めないサイズ
約31.3×.18mm
トップのマルカン 10mm
重さ 7g
このヴィクトリアンリロケットペンダントは、19世紀後半の美意識が結晶化したような、まさに逸品と言える作品だと思います。
背景には深みのある漆黒のオニキスが配され、その上に描かれた鈴蘭と勿忘草のモチーフは、まるで時を止めたかのように鮮やかに浮かび上がっています。
この花々のデザインは、ルネサンス期のフィレンツェで生まれた象嵌技法、Pietra dura(ピエトラ・デューラ)の伝統を受け継ぐものです。
小さな硬石を慎重に選び、緻密な手作業で象嵌されたこの技術は、見る者を魅了し、その完成度の高さに驚かされます。ただし、この技法を用いた作品の中には、お土産品のように雑な作りのものもあり、
表面がフラットであるべきにもかかわらず、段差が目立ち、仕上がりが粗いために魅力を損なってしまうものも少なくありません。
一方で、こちらの作品は鈴蘭や勿忘草の花びら、葉に至るまで濃淡が丁寧に表現され、見つめているだけで心奪われるような美しさがあります。表面を指で触れると、滑らかで心地よい質感が伝わり、その完成度の高さを一層実感できます。
鈴蘭は、清らかで純粋な心を象徴し、「幸せの再来」というメッセージを秘めています。その可憐で控えめな花姿は、ヴィクトリア時代においても幸運を運ぶ特別な存在として愛されていました。一方で、ターコイズブルーの勿忘草は、「私を忘れないで」という切ない願いを込めた花です。この二つの花が組み合わされることで、このペンダントは、幸福と愛、そして記憶を祝う特別なメッセージを宿しているように感じられます。
さらに、このペンダントのフレームには、エトルスカンリバイバル様式の影響が色濃く表れています。19世紀に入り、古代エトルリアの装飾スタイルが再び注目を集め、特にゴールドの粒金細工や繊細な曲線を特徴とするデザインが流行しました。
このペンダントの縁を飾る華やかな金細工も、古代の美と19世紀のロマンティシズムが見事に融合したものと言えるでしょう。
裏面にはガラスの小窓があり、大切な写真や小さな記念品を収めることができます。こうしたロケットタイプのデザインは、ヴィクトリア時代の人々にとって、愛する人との絆や大切な思い出をいつも身近に感じるための特別なジュエリーでした。
この機能が、このペンダントを単なる装飾品ではなく、物語を秘めた宝物にしていますよね。
今こうして時代を超えて、19世紀後半の、このような技術と美意識を兼ね備えた作品に出会えることは非常に稀となってきております。
このペンダントは、時代を超えて愛される芸術性と物語性を持ち合わせ、まさに唯一無二の存在と言えるのではないでしょうか。
その繊細な細工と深いメッセージは、持つ人の心に特別な輝きをもたらすに違いありません。
※チェーンは含まれておりません。
※ 写真と実物ではサイズ感が違います。あらかじめ上に記載のサイズを必ずご確認下さい。
※ 145年程前の古いお品になりますので、経年によるアンティーク品特有の微小なスレなどルーペで見てわかる程度にございます。
石にカケはございません。
時代を考えても全体的にみて状態はとても良好です。
但しアンティークのお品であることをご理解のうえご注文お願いいたします。
アンティーク品に対して現行品の様な無傷で完璧な物をお求めになりたい方はアンティークジュエリーのご購入をお控え頂きたく存じます。
m(_ _)m
※ 初めての方のお取り置きは致しておりませんのでご了承下さいませ。
※当店の商品(アンティーク)は、新しく作られる量産品と異なり、経年変化によるキズ、変色、汚れなどは欠陥にあたりません。また、アンティークの年代や素材の純度等は、ディーラーからの情報、デザイン、素材、構造、刻印等から推測されたものであり、あくまでも目安としてお考え下さい。
FW091024-1227
-
レビュー
(422)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥158,000 税込